屯門 龍鼓灘でエクタクローム

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Summicron 50mm F2.0/E100

 


龍鼓灘

香港は主に九龍半島香港島で構成される。一般的に観光で良く行かれる所謂"香港"は九龍半島南部から香港島にかけて。香港ももう5回目の渡航だったので、九龍半島北部の新界と呼ばれるエリアに足を伸ばしてみた。

龍鼓灘という場所はこちらの方のブログで知った。行き方等も大いに参考にさせて頂いた。

kouhei-elmundo.com

香港まで

香港までのアクセスは毎度の香港エクスプレス。LCCも一時期に比べ、最近はあまり条件の良いセールがない中、ここの航空会社は大体いつもセールをやっている。単純な料金のみだと、メガセール期の予約が一番費用を抑えられるのだけども、大概便利な時間帯の便は最安値となっていない為、名物の片道10円セールで条件の良いフライトを予約するのがここ最近の定番コース。

香港はアジア圏の旅行でも宿代が高い。そもそも家賃が非常に高い。これは仕方がない。狭いから。大体一人旅の時は安宿バックパッカースタイルだけども、それでも混合ドミトリーを避けてシングルルームとなると4,000円/泊ぐらいは見ておかなくてはならない。

泊数を抑えたいので良く使うのが羽田深夜発、香港早朝着のUO33便。機内で爆睡できれば初日をフルに使えるので非常にありがたい。香港空港から市内までは早朝からバンバン何かしらのアクセス手段があるので朝早くに着いても移動に困ることはまずない。

龍鼓灘へ

訪れたのは11月下旬。この日の香港の日没時間は17:30頃。アクセスは上記のブログを参考にさせて頂いた。2018年11月の時点でもこの通りだった。

宿は旺角だったので、荃湾線-西鉄線を乗り継いで屯門へ。香港のMTRは本数も多いし乗り換え駅も多く非常に使い勝手が良い。西鉄線に乗ってからは地上に出てどんどん北上していく。途中、車窓から深圳方面のビル群が見えた。ずいぶんと果てまだ来てしまったなぁという印象。地図上だと市内からはかなり離れた印象を受けるものの、実際には40分ほどで終点の屯門に着いた。

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X100F

手前右手ではなく奥に霞んで見えるのが恐らく深圳側なんだろう。この日の撮影機材はM5にsummicron 50mm F2.0。デジカメはX100Fを持っていっていた。完全に余談になってしまうけれど、龍鼓灘で使ったKodakの復刻Ektachromeは午前中に行っていた香港ディズニーランド内で装填した。香港ディズニー内でLeicaにEktachrome巻いた人、自分が世界初だったりして。相当どうでも良い話だけども。

屯門から

屯門駅のバスターミナルからK52系統のバスに乗り込む。龍鼓灘は終点。海外のバスで特に非英語圏だと地名のアナウンスをされても降り過ごすかがいつも心配なんだけど、終点なので安心。道路標識にも龍鼓灘の文字が随所に出てくるのでより安心する。時間があれば屯門も散策したいところだった。観光地という感じではないけど、路面電車も走っていて中々面白そうなところだった。

 

 

 

 

2階建てバスから見下ろす市内が面白い。クルマドが捗る。

到着後

1時間かからないぐらいで終点の龍鼓灘へ。平日ということもあり降りる人はまばら。バス停が小さいロータリーになっていて、降りると目の前が海岸。道路を一本渡ればすぐだ。

ここ龍鼓灘は一応夕陽の名所という感じらしい。ただ、何人かいる人達は地元系のカメラを持った方や近くのBBQ場に来ていた学生さん、犬の散歩のご近所さん、カップルなんかが多かった。外人の観光客が多い場所、というわけではなさそう。見通しも良いし人もいないということはないので治安の面でもほとんど不安はないかと思う。

 

日没はまだだったけど既に空は良い色に染まっていた。X100Fの写真はVelviaの撮って出し。少しビビットかな、とは思うけども雰囲気は出てる。

 

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Summicron 50mm F2.0/E100

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Summicron 50mm F2.0/E100

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Summicron 50mm F2.0/E100

綺麗に日没。

日本海側の夕陽でもそうなんだけども、落ちかけの太陽が沈んでいくスピードの速さに毎回毎回驚く。太陽が新鮮な卵の黄身みたいでとても綺麗でセンチメンタル。

以下はX100FでのVelvia

帰路

同じ道を辿って市内に戻る。龍鼓灘からのバスは18時を過ぎても15分スパンぐらいで出ているので心強い。途中、港湾労働者と思しき人達が沢山乗ってくるバス停があった。広東語ではなかった気がする。顔つきからして大陸の人達や東南アジア系の人達も多いのかな。

復刻Ektachromeについて

廃盤前のEktachromeは使ったことがなかった。過去に使ったことがあったポジはPROVIAVelvia。印象としてはフジの2者よりも緑系の発色が独特だった。B&Hで輸入しても一本1,000円強、国内だと2,000円弱するフィルムなので、おいそれと使うことはできないけれども、機会があればまた使ってみたいと思うフィルムだった。

出発前、フィルムカメラをM3にするかM5にするかで迷っていた。取り回しは圧倒的にM3なんだけれども、ポジを使う際に一々単体露出計を使うのも面倒だったので結局M5にした。幸運にも自分のM5はまだ露出計が正確に動いてくれているのでこういう時すごく助かる。ネガなら明るいところと暗いところで露出を確認して、そこから相対的に撮ってしまうんだけど、さすがにポジでそれをやるのは少し怖かった。結果的に概ね適正露出の写真が撮れたので満足。冒頭に上げた写真がとても気に入っているので、こちらはダイレクトプリントしてみようと思う。

終わりに

大体、いつも香港に行く時の目的は香港ディズニーと九龍市内のスナップ。今回は思い切って新界の方へ足を伸ばしてみたけど良い経験ができた。インスタ映えスポットで有名な香港だけど、普通に街歩きをしてるだけで十分楽しめる。

漢字圏かつ英語表記も多い街なので、海外旅行にあまり行ったことがない人でもそんなに困ることはないと思うし、何より地域全体のアクセスが非常に良いでのオススメです。次回は大澳、離島近辺にも行ってみたいな。

過去の渡航で撮りためた写真が沢山あるので、それらもそのうちブログにアップしてみたいと思う。

香港、良いとこです。

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Summicron 50mm F2.0/E100